- 定価 2750円(本体 2500円+税10%)
- 四六判 並製 ・408ページ
- 2024年 11月 29日 刊
- ISBNコード:978-4-8269-0265-6
- 分類コード:C0098
- All the Living and the Dead by Hayley Campbell
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死の仕事師たち 彼らはなぜ「人の死」を生業としたのか
遺族のために遺体を修復する「エンバーマー」
自らの手で62人を刑に処した「死刑執行人」
遺体を解剖し、死因を特定する「病理解剖学技師」
血まみれの部屋を清める「死体現場清掃業者」……
彼らは何を見て、どんな思いを抱えながら働いているのか?
気鋭の作家が実際の「死の現場」を歩き、実像を描写したルポルタージュ。
ニューヨーク・タイムズ紙、ウォールストリート・ジャーナル誌など、各紙誌で絶賛の話題書が待望の日本上陸。
「感動的で、面白く、思わず涙する。死についての知識と感情、そして私たちが何者であるかを教えてくれる。死そのものがそうであるように、穏やかで、思いがけず優しい本である」
――作家 ニール・ゲイマン(『グッド・オーメンズ』、『サンドマン』著者)
「キャンベルは素晴らしい作家だ。死者と共に人生を過ごす人々に見られる、繊細な哀愁とブラック・ユーモアを捉えている」
――作家 ケイトリン・ドーティ(『煙が目にしみる』、『世界のすごいお葬式』著者)
「死の産業に関する精神や歴史についての思索を、ルポルタージュの中に織り込んでいる。決して不気味なものではなく、心を打つ、斬新な一冊だ」
――フィナンシャル・タイムズ
目次
はじめに
1 死の淵――葬祭ディレクター
2 ギフト――アナトミカル・サービス・ディレクター
3 一瞬で石に変える――デスマスク彫像家
4 生殺し――被災者身元確認業務
5 恐怖――犯罪現場清掃人
6 死刑執行人と夕食を――死刑執行人
7 永遠に続くものなんてない――エンバーマー
8 愛と恐れ――病理解剖学技師
9 たくましい母――死産専門助産師
10 土に還る――墓堀人
11 悪魔の御者――火葬オペレーター
12 希望に満ちた死者――クライオニクス・インスティテュート
あとがき
謝辞
訳者あとがき
原註
読書案内
著者紹介
ヘイリー・キャンベル作家、ブロードキャスター、ジャーナリスト。ワイアード誌、ガーディアン紙、ニュー・ステイツマン誌、エンパイア誌をはじめとする多数のメディアに寄稿している。現在は愛猫ネッドと共にロンドンに暮らしている。
翻訳者紹介
吉田俊太郎英国と日本を頻繁に行き来しながら翻訳活動をしている。訳書に『映画もまた編集である』、『習得への情熱』(以上、みすず書房)、『あるミニマリストの物語』、『空想映画地図』、『クエンティン・タランティーノ』、『ストーリーボードで学ぶ物語の組み立て方』(以上、フィルムアート社)など多数。