
- 定価 2970円(本体 2700円+税10%)
- 四六判 上製 ・344ページ
- 2020年 10月 刊
- ISBNコード:978-4-8269-0221-2
- 分類コード:C0040
- Now You're Talking by Trevor Cox
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コンピューターは人のように話せるか? 話すこと・聞くことの科学
人間の会話は超弩級の離れ業だった!
マシンやスマホと会話する時代がやってきた。だが人間には簡単でも、会話は実はとてつもなく高度な技。コンピューターは人間と同じように話せるようになるのだろうか?
音の科学の第一人者が、声の進化から人工知能による会話まで、科学・社会・文化・政治などあらゆる角度から「話すこと」と「聞くこと」の奥深い世界を探っていく。
ネアンデルタール人の声、声だけで人物像を当てるテスト、テクノロジーが変えた人間の声、聞き耳を立てるコンピューター、嘘を見破れない嘘発見器など、多彩なエピソードから会話の本質を読み解く画期的な〈声の本〉。
「太古の人類が初めて口にしたうめき声から、滑らかにしゃべるアレクサやSiriまで、軽快で知的で説得力のある〈話すこと〉の歴史」――タイムズ紙
「話すことの本質と、テクノロジーが人間の話し方と聞き方を変えた(現在も変えつつある)方法について探る極上の1冊」――E&Tマガジン
目次
1 進化
2 声の三つの時代
3 私の声は私
4 声のカリスマ性
6 ロボットは役者にすぎない
7 コンピューターの耳にご用心
8 コンピューターのラブレター
著者紹介
トレヴァー・コックスイギリス・マンチェスターにあるソルフォード大学の音響工学教授。
英国音響学会より2004年にティンダル・メダル、2009年に音響工学の普及貢献賞を受賞。BBCラジオやディスカバリーチャンネルなどのテレビ番組にも数多く出演し、音響について一般向けにわかりやすく解説している。前著『世界の不思議な音』で米国音響学会のサイエンスライティング賞を受賞。
翻訳者紹介
田沢恭子翻訳家。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科英文学専攻修士課
程修了。訳書に『アルゴリズム思考術』『重力波は歌う』『ダーウィ
ンの覗き穴』(以上、早川書房)、『バッテリーウォーズ』(日経BP
社)、『幸せに気づく世界のことば』(フィルムアート社)、『賢く決
めるリスク思考』(インターシフト)、『世界の不思議な音』『戦争が
つくった現代の食卓』(白揚社)ほか多数。
書評情報
日本経済新聞 2020年11月7日 評者・佐倉統さん(東京大学教授)