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定価 2563円(本体 2330円+税10%)
四六判 上製 ・264ページ
1993年 06月 刊
ISBNコード:978-4-8269-0053-9
分類コード:C0010
在庫状況:品切

心と物と神の関係の科学へ 自我の構造と人間行動の原理――20世紀科学の総合

鎮目恭夫 著

ヒトの行動の背景には、いったいどのようなプロセスが隠されているのか? 人間に「自由意志」は存在するのか? 脳神経のメカニズムから知覚、認識、行動の構造を見直し、ヒトをヒトたらしめる根拠を、愛・経済活動・信仰等々の幅広い領域に探る。

目次

まえがき

 

序説
1 原始精霊信仰以来の歩み
2 デカルトの考えた心と肉体の相互作用
3 二十世紀の物理学革命がもたらした迷路にはまらないために

 

第一章 自由意志とは何か
1 シュレーディンガーの盲点
2 意志と意識と行動
3 動物は自分という観念をもつか
4 大脳両半球の分業の研究からの光と影
5 自分と自分の自由意志という観念の本性
6 ガザニガ説の細目=種々のモジュールの分業
7 ペンフィールドの二元論との対比

 

第二章 意志と感情と行動の相互関係
1 サイバネティックスから見た動物と自動機械の異同
2 脳の感情機構の仕組み
3 愛という感情と行動の特性
4 信条と行動の相互作用
5 行動を支配する快楽極大化原理の提案

 

第三章 社会科学と人文学とへの提案
1 個人と社会有機体とのちがい
2 経済学と快楽極大化原理
3 高度産業化・情報化社会に対応して試みる経済と法律に関する用語の再考
4 ゲームの理論と生存競争
5 神様の起源と進化

 

索引

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