- 定価 2860円(本体 2600円+税10%)
- 四六判 上製 ・368ページ
- 2013年 11月 20日 刊
- ISBNコード:978-4-8269-0170-3
- 分類コード:C0045
- The Humans Who Went Extinict by Clive Finlayson
各ネット書店から購入する
そして最後にヒトが残った ネアンデルタール人と私たちの50万年史
なぜ彼らは滅び、私たちが生き残ったのか?
地球上にはこれまで20種を越える人類が現れ、そして消えていきましたが、なかでも大きな成功を収めた種が2つあります――私たち人間とネアンデルタール人です。
しかし、人間よりも逞しい身体と大きな脳をもっていたネアンデルタール人も、今から3万年前、謎の理由により突如として姿を消してしまいます。
ネアンデルタール人研究の第一人者による本書は、その滅び去ったもうひとつの人類にスポットをあて、私たちと同等の能力をもった彼らが、どのように繁栄を勝ち取り、やがて絶滅していったかを、数々の新しい知見とともに解き明かすスリリングな科学読み物です。
なぜ私たちだけが生き延びることができたのか?
その謎の答えをさがしに本書を是非ご一読ください。(解説:近藤修)
目次
プロローグ 気候が歴史の流れを変えたとき
1 絶滅への道は善意で敷きつめられている
2 人はかつて孤独ではなかった
3 失敗した実験——中東の早期現生人類
4 一番よく知っていることに忠実であれ
5 適切な時に適切な場所にいること
6 運命のさじ加減——ヨーロッパの石器文化
7 ヨーロッパの中のアフリカ——最後のネアンデルタール人
8 小さな一歩——ユーラシアの現生人類
9 永遠の日和見主義者——加速する世界進出
10 ゲームの駒——農耕と自己家畜化
エピローグ 最後に誰が残るのか?
解説:近藤修
著者紹介
クライブ・フィンレイソン1955年生まれ。ジブラルタル博物館館長、トロント大学客員教授。
長年にわたってジブラルタルにあるゴーラム洞窟の調査を続けているネアンデルタール人研究の第一人者。主な著書にNeanderthals and Modern Humans: An Ecological and Evolutionary Perspectiveなどがある。
翻訳者紹介
上原直子翻訳家。主な訳書にウェルズ『旅する遺伝子』(英治出版)、クレイソンほか『オノ・ヨーコという生き方』(ブルースインターアクションズ)、セッチフィールド『世界で一番恐ろしい食べ物』(エクスナレッジ)などがある。
解説者紹介
近藤修1965年生まれ。東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻准教授。
主な著書に『ネアンデルタール人の正体』(朝日選書)、Neanderthal Burials(KW Publications)などがある(共に共同執筆)。
書評情報
聖教新聞 2014年4月23日
ラジオ 武田鉄矢「今朝の三枚おろし」 2014年4月21~25日放送
週刊朝日 2014年2月7日号 谷本束
月刊ムー 2014年2月号
日経サイエンス 2014年2月号 森山和道(サイエンスライター)
朝日新聞 2013年12月22日 角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)
読売新聞 2013年12月15日 橋爪大三郎(社会学者)