- 定価 2530円(本体 2300円+税10%)
- 四六判 並製 ・358ページ
- 2017年 10月 刊
- ISBNコード:978-4-8269-0198-7
- 分類コード:C0098
- The Tetris Effect by Dan Ackerman
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テトリス・エフェクト 世界を惑わせたゲーム
1989年、任天堂がソ連へ送りこんだ一人の男――
目的はゲームボーイ版テトリスの発売権獲得だった。
ソ連政府との駆け引き、日米英ライセンス争い、法廷闘争……史上最も売れたゲームの驚きの誕生秘話。
テトリスは、正規版だけでパッケージ1億7000万本以上、ダウンロード4億2500万回以上を販売した世界で最も売れているゲームであり、「落ちゲー(落ちものゲーム)」というジャンルの生みの親としても有名です。
知らない人を探すほうが難しいとまで言われる伝説的ゲームでありながら、その波瀾万丈のバックグラウンドについてはあまり知られていません。
開発から30年以上が経過した今、テクノロジー系ニュースサイトのベテラン編集者が、あらためて関係者へ取材を敢行。
テトリスが、ソ連の科学アカデミーの中でどうのように作られたのか、冷戦時代の分厚い「鉄のカーテン」をいかにしてすり抜けたのか、どのようないきさつでゲームボーイのソフトとして発売されるようになったのか、その驚きの事実を読む者を引き込む映画のようなストーリー展開で詳しく記録しています。
かつてゲームボーイでテトリスに熱中した人はもちろん、スマホ・タブレットでその魅力を知った人にもオススメのエンターテインメント作品です。
:::::本書への推薦:::::
ぼくにとって、ゲームボーイ版のテトリスは携帯型ゲームのトップだ。いまだにそのとりこになっている。今朝も起き抜けにプレイしたら、頭が回転しはじめてバッチリ目が覚めた。
この本はみんなの脳を幻惑するテトリスについて書かれた第一級のノンフィクションだ。
スティーブ・ウォズニアック(アップル共同設立者)
目次
Part 1
1 グレイト・レース
2 アレクセイ・レオニードビッチ・パジトノフ
3 アメリカへ
4 最初のブロック
5 ザ・ブラックオニキス
6 広がるクチコミ
BONUS LEVEL 1 これがテトリスをやっているときのあなたの脳だ
Part 2
7 鉄のカーテンの向こうから
8 ミラーソフトへ
9 ロシア人がやってくる
10 「悪魔の罠」
11 ELORGへようこそ
12 テトリス、ラスベガスをのみこむ
BONUS LEVEL 2 テトリスは永遠に
Part 3
13 防弾の契約
14 秘密のプラン
15 迫りくる嵐
16 大きな賭け
17 詰め寄るライバルたち
18 チキンで会いましょう
19 ふたつのテトリスの物語
BONUS LEVEL 3 認知ワクチン
エピローグ 最後のブロック
謝辞
訳者あとがき *リンク先からお読みいただけます
著者紹介
ダン・アッカーマン主要なテクノロジー・ニュースサイトCNETの編集者。同サイトでは、ガジェットのテスト・ラボを運営し、個人的にもパソコンやタブレットなど数々のデバイスをテストし、記事や動画を投稿している。多数の雑誌にライター、コラムニストとして寄稿するほか、業界のエキスパートとして、ニューヨーク・タイムズ紙、USAトゥデイ紙などのメディアからの取材に応じている。ブルックリン在住。
翻訳者紹介
小林啓倫経営コンサルタント。1973年東京都生まれ、獨協大学外国語学部卒、筑波大学大学院修士課程修了。システムエンジニアとしてキャリアを積んだ後、米バブソン大学にてMBAを取得。その後外資系コンサルティングファーム、国内ベンチャー企業などで活動。著書に『今こそ読みたいマクルーハン』(マイナビ出版)、訳書にペントランド『ソーシャル物理学』(草思社)など多数。
書評情報
pen 2018年2月1日号 今泉愛子氏
朝日新聞 2018年12月24日(書評委員が選ぶ「今年の3点」)椹木野衣氏
新潮45 2018年1月号 鈴木裕也氏
日本経済新聞 2017年12月16日 細井浩一氏(立命館大学教授)
Tarzan732 2017年12/28・2018年1/11号
フリースタイル37 2018年1/5号 米光一成氏(ゲーム作家、デジタルハリウッド大学客員教授)
週刊文春12月7日号 米光一成氏(ゲーム作家、デジタルハリウッド大学客員教授)
週刊SPA!12/5・12合併号 卯月鮎氏
NHKラジオ・すっぴん! 2017年11月9日放送 米光一成氏(ゲーム作家、デジタルハリウッド大学客員教授)