- 定価 3300円(本体 3000円+税10%)
- 四六判 上製 ・464ページ
- 2021年 10月 16日 刊
- ISBNコード:978-4-8269-0231-1
- 分類コード:C0045
- WILDHOOD by Barbara Natterson-Horowitz & Kathryn Bowers
各ネット書店から購入する
WILDHOOD 野生の青年期 人間も動物も波乱を乗り越えおとなになる
すばらしい! 『青年期』のすべてがわかる最高の一冊。
動物だけでなく人間についても驚きの発見に満ちている。
——ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』著者
ラブソングにときめくクジラ
いつまでも親の巣を出ようとしないワシ
友情の力でいじめを克服するハイエナ
危険な海域にみずから飛び込むペンギン……
見た目はぜんぜん違っていても、人間と動物の若者には驚くべき共通点がある。
どちらもおとなへと成長する過程で「青年期」を経験し、乗り越えるべき4つの課題も同じだ。
若者はあえて危険を冒すことで、多くのメリットを得ていた。
前作『人間と動物の病気を一緒にみる』で新たな統合進化医学「汎動物学」を提唱したタッグが、今作ではいままで語られることのなかった動物の青年期の不思議に挑む。
☆各界から絶賛の声続々!☆
「青年期の危険な旅路をこれほどまで深く掘り下げた本はほかにない。すばらしい書きぶりにページをめくる手が止まらなかった」
——フランス・ドゥ・ヴァール『ママ、最後の抱擁』著者
「人間と動物のティーンエイジャーがこんなにも似ているなんて、ほんとうにびっくり! この本大好き!」
——テンプル・グランディン『動物が幸せを感じるとき』著者
「子どもはどのようにしておとなになるのか、あなたの考えを変える1冊」
——ダニエル・E・リーバーマン『人体600万年史』著者
「わが子が無事に大人になるためのスキルを身につけられるか、親ならだれでもハラハラするだろう。幸いにして私はこの本で、ペンギン、ハイエナ、クジラ、オオカミから安心を得ることができた」
——ニューヨーク・タイムズ紙
「動物を愛する人、わが子の将来を案ずる親、〝大人になる〟直前の若者など、多くの人に読まれるべき1冊」
——サイエンス誌
目次
プロローグ
第I部 SAFETY(安全)
第1章 危険な日々
第2章 恐怖の本質
第3章 捕食者を知る
第4章 自信にあふれた魚
第5章 サバイバル・スクール
第II部 STATUS(ステータス)
第6章 評価される時期
第7章 集団のルール
第8章 特権を持つ生きもの
第9章 社会的転落の痛み
第10章 味方のちから
第III部 SEX(セックス)
第11章 動物のロマンス
第12章 欲求と抑制
第13章 初体験
第14章 強制か同意か
第IV部 SELF-RELIANCE(自立)
第15章 旅立ちまで
第16章 生きるために食べる
第17章 ひとりでやり抜く
第18章 自分を見つける
エピローグ
著者紹介
バーバラ・N・ホロウィッツ & キャスリン・バウアーズバーバラ・N・ホロウィッツ
ハーバード大学人類進化生物学客員教授。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)心臓内科教授。進化・医学・公衆衛生に関する国際協会(ISEMPH)会長。
バウアーズとの前著に『人間と動物の病気を一緒にみる』がある。
キャスリン・バウアーズ
科学ジャーナリスト。UCLAとハーバード大学で動物行動学とライティングを教える。ワシントンD.C.にあるシンクタンク「ニューアメリカ」フューチャー・テンス・フェロー。ロサンゼルスのNPO「ソカロ・パブリック・スクエア」編集者や「アトランティック・マンスリー」誌編集員を務めた。
翻訳者紹介
土屋晶子翻訳家。訳書に『フューチャー・イズ・ワイルド』( ダイヤモンド社) 、『寿命100歳以上の世界』(CCC メディアハウス) 、『人間と動物の病気を一緒にみる――医療を変える汎動物学の発想』( インターシフト) などがある。
書評情報
日経新聞 2021年11月20日 評者・岡ノ谷一夫さん「動物も経験する生きにくさ」
週刊新潮 2021年11月25日 評者・角幡唯介さん「若者がバカなのは生物学的に普遍の現象なのだ」
共同通信(沖縄タイムス 2021年12月11日ほか)評者・おおたとしまささん「『若者』が愛おしく思える」
本の雑誌 2021年12月号 評者・冬木糸一さん「ヒトの青春期の行動にどのような意味があり、どう対応したらいいのか、というヒントがみえてくる」
日経サイエンス 2022年2月号 評者・森山和道さん「人の思春期の行動の多くは野生動物にも見られる」