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定価 3300円(本体 3000円+税10%)
四六判 上製 ・352ページ
2019年 2月 刊
ISBNコード:978-4-8269-0207-6
分類コード:C0040
The Strange Order of Things by Antonio Damasio

進化の意外な順序 感情、意識、創造性と文化の起源

アントニオ・ダマシオ 著 高橋洋 訳

神経科学の巨人、ダマシオの新展開!

 

太古の単細胞生物から、神経系の構築、感情や意識の出現、そして創造性へ――
「ソマティック・マーカー仮説」をはじめ、脳と心の理解を主導してきた世界的神経科学者が、その理論をさらに深化させ、文化の誕生に至る進化を読み解く独創的な論考。

 

創造的な知性を生み出した進化の意外な順序とは? ホメオスタシスなどの生命活動や感情が果たす役割は?
芸術やAIにまで視野を広げ、斬新な視点から生命と文化の関係を考察するダマシオの集大成的な最新作。世界21カ国で刊行!

目次

はじめに

 

第1部 生命活動とその調節(ホメオスタシス)
第1章 人間の本性
第2章 比類なき領域
第3章 ホメオスタシス
第4章 単細胞生物から神経系と心へ

 

第2部 文化的な心の構築
第5章 心の起源
第6章 拡張する心
第7章 アフェクト
第8章 感情の構築
第9章 意識

 

第3部 文化的な心の働き
第10章 文化について
第11章 医学、不死、そしてアルゴリズム
第12章 人間の本性の今
第13章 進化の意外な順序

著者紹介

アントニオ・ダマシオ

神経科学者・神経科医。南カリフォルニア大学教授。同校の脳・創造性研究所所長。

1944年、リスボン生まれ。国際的に活躍する現代神経科学の第一人者。米国医学アカデミー会員およびアメリカ芸術科学アカデミー会員。グロマイヤー賞、本田賞ほか多数の賞を受賞。著書は数十カ国語に翻訳され、ベストセラーになっている。邦訳は『デカルトの誤り』(ちくま学芸文庫)、『意識と自己』(講談社学術文庫)、『感じる脳』(ダイヤモンド社)、『自己が心にやってくる』(早川書房)。

翻訳者紹介

高橋洋

翻訳家。同志社大学文学部文化学科卒(哲学及び倫理学専攻)。

訳書にブルーム『反共感論』、ノルトフ『脳はいかに意識をつくるのか』(以上、白揚社)、メイヤー『腸と脳』、キャロル『セレンゲティ・ルール』、ドイジ『脳はいかに治癒をもたらすか』、ドゥアンヌ『意識と脳』、ハイト『社会はなぜ左と右にわかれるのか』(以上、紀伊國屋書店)、ダン『世界からバナナがなくなるまえに』『心臓の科学史』(以上、青土社)ほかがある。

書評情報

日本経済新聞 2019年3月23日 評・渡辺政隆さん(筑波大学教授)

 

毎日新聞 2019年3月24日 評・中村桂子さん(JT生命誌研究館館長)

 

日経サイエンス 2019年7月号 評・鈴木光太郎さん(新潟大学)

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