- 定価 2860円(本体 2600円+税10%)
- 四六判 上製 ・240ページ
- 2021年 7月 刊
- ISBNコード:978-4-8269-0229-8
- 分類コード:C0040
- LA NATURA GENIALE by Barbara Mazzolai
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ロボット学者、植物に学ぶ 自然に秘められた未来のテクノロジー
自然は天才だ!
自然界に学ぶ、人間の想像を超えたものづくりとは?
世界初の成長する植物ロボット〈プラントイド〉を開発した科学者が明かす〝生物学×テクノロジー〟の驚きのコラボレーション。
生物からヒントを得て新技術を開発するバイオミメティクス。
動物をモデルに画期的なロボットがいくつも作られてきたが、著者らのチームがモデルにしたのは「植物の根」だった。
「なぜ動かない植物をロボットに?」という疑問は的外れ。植物は動物とは別の原理でちゃんと動いているのだ。
人間が思っている以上に賢く、したたかに生きている植物。バイオロボット工学者がその叡智を学び、驚嘆しながら斬新なロボットを生み出していく。
生物学とテクノロジーのコラボから、どんなロボットが生み出されるのか? 自然の観察から環境に優しい持続可能なテクノロジーは開発できるのだろうか? サイエンスの驚きと楽しさに溢れた科学ノンフィクション。
目次
はじめに 避けられないこと
1 すべてが始まった場所
2 新たな時代のロボット工学
3 インスピレーションを探し求める科学者たち
4 自然の実験室
5 進化の謎に挑む動物ロボット
6 私たちに似た機械
7 植物は隣にいるエイリアン
8 ロボット学者、偏見の壁にぶつかる
9 見えない運動
10 プラントイド ある革命の歴史
11 植物の知能
12 水の力
13 よじのぼる植物ロボットを目指して
おわりに 点と点をつなげる
著者紹介
バルバラ・マッツォライマイクロシステム工学の博士号をもつ生物学者。イタリア技術研究所(IIT)のマイクロバイオロボティクスセンターのディレクター。
2015年、ロボット研究者が集う最大の国際科学コミュニティ〈Robohub〉で「ロボット業界で知っておくべき25人の女性」の一人に選出されたほか、数々の賞を受賞。
植物の根に着想を得た世界初のロボット〈プラントイド〉を開発。現在、つる植物を持続可能なインテリジェントテクノロジーに変換しようと取り組んでいる。
翻訳者紹介
久保耕司翻訳家。北海道大学卒業。
訳書にマンクーゾ『植物は〈未来〉を知っている』『植物は〈知性〉をもっている』(NHK 出版)、ザッケローニ『ザッケローニの哲学』(PHP 研究所)、トナーニ『モンド9』、マサーリ『世の終わりの真珠』(以上シーライト・パブリッシング)、パラッキーニ『プラダ 選ばれる理由』(実業之日本社)など多数。
書評情報
朝日新聞 2021年8月28日 評者 須藤靖さん(東京大学教授)