
- 定価 3850円(本体 3500円+税10%)
- 四六判 上製 ・560ページ
- 2019年 9月 刊
- ISBNコード:978-4-8269-0212-0
- 分類コード:C0034
- Domesticated by Richard C. Francis
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家畜化という進化 人間はいかに動物を変えたか
ヒトの手で進化が加速する!
オオカミをイヌに、イノシシをブタに変えた「家畜化」。人間の作った世界で、動物は野生の祖先からどのように変わったのか?
イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ラクダ、トナカイ、ウマ、モルモット、マウスやラット――家畜化された動物には奇妙な共通点がある。同じ特徴を共有する人間もまた、自分自身を家畜化したのか?
家畜化のしくみを解き明かすことで、謎に満ちた人類と動物の進化の過程が見えてくる。進化発生生物学やゲノム解析など最新の科学知見を駆使し、家畜化という壮大な「進化実験」の全貌を読み解く力作。
「家畜化とは、動物の生命史における最も重要で魅力的な変化の一つである。このテーマを扱った信頼に足る著作を待ち望んでいたところ、ようやくこの本が登場した。」クリスティン・ケニーリー(ジャーナリスト)
「人と共に暮らす動物、人の胃袋に入る動物の話に興味がある人には必読の書。」BBCフォーカス誌
目次
はじめに
第1章 キツネ
第2章 イヌ
第3章 ネコ
第4章 その他の捕食者
第5章 進化について考えてみよう
第6章 ブタ
第7章 ウシ
第8章 ヒツジとヤギ
第9章 トナカイ
第10 章 ラクダ
第11章 ウマ
第12章 齧歯類
第13章 人間──Ⅰ 進化
第14章 人間──Ⅱ 社会性
第15章 人新世
エピローグ
付録
著者紹介
リチャード・C・フランシスニューヨーク州立大学ストーニーブルック校で神経生物学と行動学の博
士号を取得したのち、カリフォルニア大学バークレー校とスタンフ
ォード大学で進化神経生物学と性的発達の研究をおこなった。現在はサ
イエンス・ライターとして活動している。著書にWhy Men Won’t
Ask for Directions(未訳)、『エピジェネティクス 操られる遺伝子』
(ダイヤモンド社)がある。カリフォルニア在住。
翻訳者紹介
西尾香苗京都大学理学部(生物系)卒業、同大学院理学研究科修士課程終了、
同博士課程中退。生物系翻訳者。主な訳書に『超人類へ!』(ナム
著、インターシフト)『マインド・ウォーズ』(モレノ著、アスキ
ー・メディアワークス)、『地球博物学大図鑑』(スミソニアン協会
監修、共訳、東京書籍)、『新種の冒険』(ウィーラー&ペナク著、
朝日新聞出版)などがある。ネコ4 匹と暮らす。趣味は生物学(特
に動物学)。