白揚社トップ > 書籍案内 > モラルの起源

定価 3960円(本体 3600円+税10%)
四六判 上製 ・488ページ
2014年 11月 刊
ISBNコード:978-4-8269-0176-5
分類コード:C0040
Moral Origins by Christopher Boehm

モラルの起源 道徳、良心、利他行動はどのように進化したのか

クリストファー・ボーム 著 斉藤隆央 訳 長谷川眞理子 解説

なぜ人間にだけ道徳(モラル)が生まれたのか?

気鋭の進化人類学者が進化論、動物行動学、考古学、霊長類のフィールドワーク、狩猟採集民の民族誌など、さまざまな知見を駆使して人類最大の謎に迫り、エレガントで斬新な新理論を提唱する。

目次

第1章 ダーウィンの内なる声
第2章 高潔に生きる
第3章 利他行動とただ乗りについて
第4章 われわれの直前の祖先を知る
第5章 太古の祖先をいくつか再現する
第6章 自然界のエデンの園
第7章 社会選択のポジティブな面
第8章 世代を越えた道徳を身につける
第9章 道徳的多数派の働き
第10章 更新世の「良い時期」と「悪い時期」と「危機」
第11章 「評判による選択」説を検証する
第12章 道徳の進化
エピローグ 人類の道徳の未来

謝辞
解説——長谷川眞理子
参考文献

著者紹介

クリストファー・ボーム

南カリフォルニア大学人類学・生物科学教授、ジェーン・グドール研究センター長。その研究は「ニューサイエンティスト」「ニューヨークタイムズ」などの出版物や、「ナショナルジオグラフィック」「ディスカバリーチャンネル」などの映像メディアで取り上げられている。著書に『森のなかの序列(Hierarchy in the Forest)』(未訳)などがある。ロサンゼルスとサンタフェに在住。

翻訳者紹介

斉藤隆央

翻訳者。1967 年生まれ。東京大学工学部工業化学科卒業。化学メーカー勤務を経て、現在は翻訳業に専念。訳書にカク『2100 年の科学ライフ』(NHK出版)、アトキンス『ガリレオの指』、リドレー『やわらかな遺伝子』(共訳)(以上、早川書房)、ノール『生命 最初の30 億年』(紀伊國屋書店)、シャーロット『脳は楽観的に考える』(柏書房)、レーン『ミトコンドリアが進化を決めた』『生命の跳躍』(みすず書房)、ウィルソン『人類はどこから来て、どこへ行くのか』(化学同人)他多数。

解説者紹介

長谷川眞理子

総合研究大学院大学先導科学研究科教授。1952 年生まれ。東京大学理学部卒業、同大学院理学系研究科博士課程修了、理学博士。著書に『クジャクの雄はなぜ美しい?』(紀伊國屋書店)、『ヒトの心はどこから生まれるのか』(ウェッジ)、訳書にダーウィン『人間の進化と性淘汰』(文一総合出版)、ジンマー『進化』(共訳、岩波書店)他多数。

書評情報

日本経済新聞書評 2015年1月4日 金森修(東京大学教授)

日経サイエンス 2015年3月号 山極寿一(京都大学)
読売新聞書評 2015年2月1日 松木武彦(考古学者、国立歴史民俗博物館教授)

週刊朝日 2015年2月10日号

関連書籍